ドル円・地政学・東証プライム決算まとめ
2026年4月20日時点
1. 為替(ドル円)の動き
先週のドル円は、米金利・中東情勢・日銀観測の三つ巴で大きく揺れました。4月16日には158円台前半〜半ばまで円安が進み、4月20日は中東の緊張再燃でドル買いが優勢でした。 ただし、日本当局のけん制と介入警戒も残っており、上値だけを追う相場ではありません (Reuters / Reuters)
原油高 → 日本の交易条件悪化 → 円売り と 介入警戒 → 円買い戻し が同時に走りやすい局面です。
| 指標 | 発表日 | 結果 | 予想 | 市場の受け止め |
|---|---|---|---|---|
| 米CPI(3月) | 4/10 | 前年比 +3.3%、前月比 +0.9% | 前年比 +3.3%、前月比 +0.9% | ほぼ予想通り。ドル買い材料だが、サプライズ感は限定的。 |
| 中国GDP(1-3月期) | 4/16 | 前年比 +5.0% | +4.8% | 景気不安をやや和らげ、リスク選好寄り。 |
| 米鉱工業生産(3月) | 4/16 | 総合 -0.5%、製造業 -0.1% | 製造業 +0.1% | 景気減速のサイン。ただし地政学リスクでドル売り一辺倒にはなりにくい。 |
| 米新規失業保険申請件数 | 4/16 | 20.7万件 | 21.5万件 | 雇用の底堅さを示し、ドルの下支え材料。 |
| 中国LPR(4月) | 4/20 | 1年 3.00%、5年 3.50%で据え置き | 据え置き予想 | サプライズなし。市場への影響は小さめ。 |
※米小売売上高は当初4月16日予定から4月21日へ延期されています (Census / Census)
2. 地政学状況(最新)
現在の市場に最も強く効いているのは中東です。米国によるイラン貨物船の拿捕を受けて、ホルムズ海峡をめぐる供給不安が再び前面化しました。 さらに、ロシア南部トゥアプセ港への攻撃もエネルギー輸送リスクとして意識されています (Reuters / Reuters)
| 日時 | 出来事 | 市場への影響 |
|---|---|---|
| 4/19〜4/20 | 米国がイラン貨物船を拿捕。イランは報復を示唆。 | 原油高・ドル買い・リスク回避を同時に誘発。 |
| 4/17〜4/19 | イスラエル・レバノン停戦が発効。一方で局地的緊張は残存。 | 局地的には緩和だが、市場全体ではイラン情勢の方が重い。 |
| 4/20 | ウクライナがロシア南部トゥアプセ港を無人機攻撃。 | エネルギー輸送不安で原油の下値を支えやすい。 |
3. 東証プライムの主要株決算情報
先週は小売・消費関連が市場の主役でした。ファーストリテイリングは強い決算と上方修正でポジティブ、イオンや百貨店株は慎重な見通しが重しとなりました。
| 銘柄 | 発表日 | 実績 | コンセンサス比較 | 発表後の値動き | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|
| イオン | 4/9 | 売上 10,715,342百万円 / 営業利益 270,459百万円 / 純利益 72,677百万円 | 売上 -0.1% / 営業利益 -2.6% / 純利益 +11.3% 利益面はやや未達 |
発表当日に一時 -8%超 | ネガティブ |
| ファーストリテイリング | 4/9 | 2Q 売上 2,055,227百万円 / 営業利益 400,666百万円 / 純利益 279,290百万円 | 売上 +1.2% / 営業利益 +7.1% 上方修正も好感 |
翌営業日に一時 +10% | ポジティブ |
| 高島屋 | 4/14 | 売上 492,370百万円 / 営業利益 53,516百万円 / 純利益 -8,194百万円 | 売上 -2.5% / 営業利益 -4.0% / 純利益は赤字転落 | 4/14終値→4/15終値で -2.05% | ネガティブ |
| J.フロント リテイリング | 4/14 | 売上 445,094百万円 / 営業利益 49,015百万円 / 純利益 28,282百万円 | 売上 -1.6% / 営業利益 +5.5% / 純利益 +0.5% 内容はまちまち |
4/14終値→4/15終値で -2.09% | ややネガティブ |
今週の主な決算予定
| 銘柄 | 予定日 | メモ |
|---|---|---|
| キヤノンマーケティングジャパン | 4/22 15:30 | 2026年12月期 第1四半期 |
| キヤノン | 4/23 | 2026年 第1四半期決算 |
| キーエンス | 4/24 | 2025年度 第4四半期決算発表日 |
4. 半導体銘柄の株価動向
米国ではTSMCの強い内容がAIサプライチェーンへの期待を支えました。一方、日本では海外装置株の影響もあって、東京エレクトロン・アドバンテスト・レーザーテックに利益確定売りが入りやすい地合いでした (TSMC/Reuters / 日本株/Reuters)
| 銘柄 | 国 | 足元の動き | 見方 |
|---|---|---|---|
| TSMC | 米上場ADR / 台湾 | 好決算でAI向け需要の強さを再確認 | 米半導体はAI実需の確認が相場の主軸。 |
| 東京エレクトロン | 日本 | 外部材料に反応しやすく短期的に軟調 | 海外装置株の決算や見通しの影響を受けやすい。 |
| アドバンテスト | 日本 | 指数寄与が大きく、需給で振れやすい | 個別材料だけでなく先物主導の売買にも影響されやすい。 |
| レーザーテック | 日本 | ボラティリティが高く短期的に弱め | センチメント変化への感応度が高い。 |
アメリカと日本の主要株の動き(シンプル版)
| 市場 | ざっくり方向感 | コメント |
|---|---|---|
| 米国主要株 | AI・大型テックは底堅い | AI需要の強さが支え。ただし中東情勢で全体は慎重。 |
| 日本主要株 | 円安恩恵株はしっかり、半導体は不安定 | 輸出株は支えがある一方、半導体主力は海外材料に振られやすい。 |
5. 今日の経済雑学
「指標の延期」自体が相場材料になります。 数字がまだ出ていなくても、本来あるはずのイベントが消えると、投資家はポジションを傾けにくくなります。 今回のように米小売売上高が延期されると、短期筋のドル売買は一時的に鈍りやすくなります (Census / Census)
※数値と予定は2026年4月20日時点の公開情報ベースです。相場や発表予定は更新される場合があります。
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