5月7日 相場メモ|半導体に資金集中、日経平均は大幅高
連休明けの東京市場は、米ハイテク株高と米・イラン情勢の緊張緩和期待を一気に織り込む形になりました。
日経平均は62,833円84銭、前営業日比+3,320円72銭。
かなり派手な上げですが、買われた中心は半導体・AI関連と好決算銘柄にはっきり寄っていました。
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1. 為替:ドル円は156円台前半、円高一服
ドル円
156円台前半
急な円高のあと、やや落ち着いた動き。
注目材料
介入観測
政府・日銀による円買い介入観測が残っています。
米経済指標
失業保険 20.0万件
予想20.5万件を下回り、雇用はまだ底堅い印象。
ドル円は156円台前半で推移。ゴールデンウィーク中の急な円高については、日銀データから5兆円規模の円買い介入だった可能性が指摘されています。
米国では新規失業保険申請件数が20.0万件と予想より少なく、景気の底堅さを示す内容でした。
ただ、中東緊張の緩和期待で安全通貨としてのドル買いはやや弱く、ドル円は上にも下にも一方通行になりにくい一日でした。
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2. 主要指数:日経平均・TOPIX・S&P500
| 指数 |
役割 |
今回の動き |
| 日経平均 |
日本を代表する225銘柄の株価平均。値がさ株・ハイテク株の影響を受けやすい。 |
62,833.84円、+5.58%。半導体・AI関連が強く、過去最大級の上げ。 |
| TOPIX |
東証プライム全体を時価総額ベースで見る指数。日本株全体の体温計に近い。 |
3,840.49、+3.00%。値上がり銘柄は1,190、値下がりは349。 |
| S&P500 |
米国主要500社の指数。世界のリスク選好を測る代表的なものさし。 |
5月6日は7,365.12、+1.46%。翌7日も小幅高で推移。 |
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3. 地政学:米・イラン緊張緩和でリスクオン
今日の大きな地政学材料は、米国とイランの戦闘終結に向けた期待です。
原油価格が下がり、株式市場には「最悪シナリオを少し外していいかも」という買いが入りました。
ただし、核問題などの難所は残っており、楽観一色というよりは、いったん緊張がほどけたという見方が自然です。
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相場への影響はシンプルで、半導体・ハイテクには追い風、原油関連には逆風。今日の日本株もその色がかなり濃く出ました。
4. 東証プライム主要株:値上がり・値下がりトップ5
値上がり率トップ5
| 順位 |
コード |
銘柄 |
終値 |
騰落率 |
主な要因 |
| 1 |
6387 |
サムコ |
14,370円 |
+25.3% |
半導体製造装置関連として物色。ハイテク買いの流れに乗りました。 |
| 2 |
4062 |
イビデン |
16,375円 |
+22.4% |
AppleがIntel製造活用を検討との報道が追い風。半導体パッケージ関連の期待が強まりました。 |
| 3 |
3436 |
SUMCO |
3,033円 |
+19.7% |
Intel関連の思惑と、半導体ウエハー需要への期待。 |
| 4 |
6141 |
DMG森精機 |
3,589円 |
+19.6% |
受注好調で2026年12月期の業績予想を上方修正。 |
| 5 |
285A |
キオクシアHD |
43,410円 |
+19.2% |
AI向けメモリー需要、SanDisk・Samsung株高を背景にメモリー株へ資金流入。 |
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値下がり率トップ5
| 順位 |
コード |
銘柄 |
終値 |
騰落率 |
主な要因 |
| 1 |
6395 |
タダノ |
1,197円 |
-13.8% |
1〜3月期の営業利益が減少。物量減少やコスト増が重く見られました。 |
| 2 |
3681 |
ブイキューブ |
34円 |
-12.8% |
ドローン関連の低位株。材料よりも需給の軽さが出た印象です。 |
| 3 |
2148 |
ITメディア |
1,402円 |
-10.4% |
減配見通しが嫌気されました。 |
| 4 |
6099 |
エラン |
693円 |
-8.8% |
決算通過後の出尽くし感、利益確定売りが優勢。 |
| 5 |
6632 |
JVCケンウッド |
1,078.5円 |
-8.0% |
2027年3月期の最終減益見通しが売り材料に。 |
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5. 昨日の大きなニュースと関連銘柄
昨日いちばん効いたのは、AMDの好決算と米・イラン緊張緩和です。
米国ではAMDが大幅高となり、NVIDIA、Intel、Micronなど半導体株にも買いが波及。
日本市場ではその流れを受けて、キオクシア、イビデン、SUMCO、アドバンテスト、東京エレクトロンが大きく買われました。
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| ニュース |
関連銘柄 |
株価の反応 |
ひとこと |
| AMD好決算 |
AMD |
+18.61% |
AI・データセンター関連の期待が再点火。 |
| 米半導体株高 |
キオクシアHD |
+19.2% |
メモリー株の主役として買われました。 |
| Apple・Intel報道 |
イビデン / SUMCO |
+22.4% / +19.7% |
Intel関連の思惑が日本の部材株にも広がりました。 |
| 原油急落 |
INPEX |
下落 |
中東緊張の緩和で原油関連には売り。 |
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6. 明日の株価に影響しそうな材料と夜間取引
引け後は決算・増配・見通しへの反応がPTSでかなり出ています。
特にスクロールは増配評価で強く、デジタルアーツと横河電機は決算の見え方が重く受け止められました。
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| 材料 |
銘柄 |
PTS反応 |
見方 |
| 大幅増配・今期増益見通し |
8005 スクロール |
+23.1% |
配当評価が入りやすく、明日も注目度は高め。 |
| 今期最高益見通しも、前期計画未達 |
2326 デジタルアーツ |
-16.1% |
数字の見た目より、期待との差が売り材料に。 |
| 増配も利益成長は鈍め |
6841 横河電機 |
-7.9% |
大型株なので、明日の電機セクターの雰囲気にも影響しそう。 |
| 1Q最終利益が大幅増 |
4151 協和キリン |
+2.8% |
ディフェンシブ系の買い材料として素直に評価。 |
| メモリー株人気の継続 |
285A キオクシアHD |
+2.9% |
日中の大幅高後も、PTSで買いが残っています。 |
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7. 決算テーブル
昨日までの決算 → 今日の株価反応
| 発表日 |
コード |
銘柄 |
内容 |
5/7反応 |
| 5/1 |
8053 |
住友商事 |
2027年3月期も最高益見通し |
+26.71% |
| 5/1 |
6141 |
DMG森精機 |
1Q好調、通期見通しを上方修正 |
+22.37% |
| 5/1 |
6724 |
セイコーエプソン |
今期経常大幅増益見通し |
+15.07% |
| 5/1 |
5857 |
ARE HD |
今期経常増益見通し |
+13.60% |
| 5/1 |
2148 |
ITメディア |
減配見通し |
-11.77% |
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今日の決算 → 夜間取引の反応
| 発表日 |
コード |
銘柄 |
内容 |
PTS反応 |
| 5/7 |
8005 |
スクロール |
今期経常+5.4%、43円増配 |
+23.1% |
| 5/7 |
2326 |
デジタルアーツ |
今期最高益見通しも前期計画未達 |
-16.1% |
| 5/7 |
6841 |
横河電機 |
増配、ただし利益成長は小幅 |
-7.9% |
| 5/7 |
4151 |
協和キリン |
1Q最終利益+95.1% |
+2.8% |
| 5/7 |
2802 |
味の素 |
今期最終減益見通し、増配 |
-2.2% |
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8. 半導体銘柄の動き
今日の主役はほぼ半導体でした。米国ではAMDの好決算をきっかけにAI・データセンター関連へ買いが広がり、日本ではメモリー、製造装置、部材までまとめて物色されました。
ただ、米国時間の翌日には一部で利益確定も出ており、ここからは「強いけれど、短期では振れやすい」ゾーンです。
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| 銘柄 |
市場 |
動き |
ポイント |
| キオクシアHD |
日本 |
+19.2% |
AI向けメモリー需要、海外メモリー株高。 |
| イビデン |
日本 |
+22.4% |
Intel関連の思惑が追い風。 |
| SUMCO |
日本 |
+19.7% |
ウエハー需要への期待。 |
| アドバンテスト |
日本 |
+6.8% |
半導体検査装置の大型株として買われました。 |
| AMD |
米国 |
+18.61% |
好決算でAI関連の買いをけん引。 |
9. アメリカと日本の主要株
| 地域 |
目立った銘柄 |
動き |
| 日本 |
ソフトバンクG、キオクシア、イビデン、SUMCO、アドバンテスト |
AI・半導体関連が相場を引っ張る形。ソフトバンクGはストップ高水準まで買われました。 |
| 日本 |
銀行・商社 |
TOPIXも大幅高で、ハイテクだけでなく大型バリューにも買いが広がりました。 |
| 米国 |
AMD、NVIDIA、Intel、Micron |
前日の米国市場では半導体が強く、NASDAQは+2.02%。 |
| 米国 |
Arm、AMD、Intel |
翌日の米国時間では一部に利益確定。上昇後の温度調整が出ています。 |
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10. 今日の経済雑学
5月7日は、ソニーの前身である東京通信工業が創業した日です。
1946年5月、資本金19万円・従業員約20名の小さな会社として始まり、今ではゲーム、音楽、映画、半導体センサーまで手がける世界企業になりました。
「小さな町工場から世界ブランドへ」という意味では、日本の戦後経済を象徴する一日でもあります。
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