2026年5月27日 市場まとめ 半導体は強いが、相場全体はやや重い一日

2026年5月27日水曜日

ドル円 決算 市況 日次レポート 日本株

【5/27市場まとめ】半導体は強いが、相場全体はやや重い一日

データ取得時点:2026年5月27日 22:35頃(日本時間)/対象:日本株・米国株・為替・決算・PTS

今日の全体感

きょうの日本株は、見た目以上に中身が分かれた一日でした。
日経平均は半導体株に支えられて小幅プラスで終えた一方、TOPIXは下落。つまり、指数を押し上げた一部の大型株は強かったものの、市場全体に買いが広がったわけではありません。
為替 ドル円は159円台前半〜半ば。円安基調は続くが、160円接近で介入警戒も意識されやすい水準。
日本株 日経平均はほぼ横ばい。TOPIXは下落し、相場の広がりは弱め。
米国株 S&P500は最高値圏。AI・半導体関連への資金流入が続く。
個別材料 Micron急騰をきっかけに、日本の半導体装置株にも買いが波及。

為替・主要指数の動き

ドル円

ドル円は159.4円前後で推移しました。前日NY終盤の159.31円から見ると、わずかにドル高・円安方向です。 中東情勢を背景にしたドル買いと、円そのものの弱さが続いています。 参考

直近24時間では、日本・米国ともに「相場を一気に動かす最重要級」の経済指標発表は目立ちませんでした。 市場の視線は、次の米PCE、米GDP改定値、米耐久財受注へ移っています。 参考

項目 前日・基準値 本日・最新値 騰落 ひとこと
ドル円 159.31円 159.41円前後 +0.06%前後 有事のドル買いと円安基調が継続。24時間レンジは159.18〜159.44円付近。
日経平均 64,996.09円 64,999.41円 +0.01% 半導体株で一時66,428.81円まで上昇後、利益確定で失速。
TOPIX 3,938.46 3,918.01 -0.52% 非鉄、金融、情報通信などが重く、全体の広がりは弱い。
S&P500 7,473.47 7,519.12 +0.61% AI・半導体主導で最高値圏。米株先物も底堅い流れ。

地政学リスク

地政学面では、中東情勢が引き続き市場の警戒材料です。米軍によるイラン南部での「自衛」攻撃、ホルムズ海峡周辺の緊張、原油・海運リスクが意識されています。 ただ、マーケットは最悪ケースを一気に織り込むというより、「外交で収束する可能性も残っている」と見ている印象です。 参考

材料 関係地域 市場への影響
米軍がイラン南部で「自衛」攻撃 米国・イラン・ホルムズ海峡 原油、海運、保険料、インフレ期待に波及しやすい。
原油先物が一時上昇後に反落 中東・エネルギー市場 リスクは残るが、即時再燃シナリオはやや後退。
英国がロシア関連の制裁対象を追加 英国・ロシア 資金決済、暗号資産、資源決済ルートへの圧力。
韓国船攻撃をめぐる調査 韓国・イラン・海運 航路安全性、タンカー運賃、海運保険料に注意。

地政学リスクは、まず原油に出て、そこからインフレ期待、金利、為替、グロース株のバリュエーションへ伝わりやすいです。 きょうは「油はやや落ち着いたのに、円は弱い」という少しねじれた形でした。

東証プライム主要株:値上がり・値下がりトップ5

値上がり率トップ5

銘柄 コード 前日比 要因
アドバンスクリエイト 参考 8798 +10.08% 1Q黒字転換や生産性改善への見直し買いが続いた可能性。
武蔵精密工業 参考 7220 +9.97% HSC事業の量産確度向上など、成長期待が材料視。
積水化成品工業 参考 4228 +9.11% 収益性改善、黒字転換、上方修正の流れを再評価。
KOKUSAI ELECTRIC 参考 6525 +8.50% Micron急騰を受け、半導体製造装置関連に資金流入。
DyDoグループHD 参考 2590 +8.37% 2〜4月期の経常黒字浮上を好感。

値下がり率トップ5

銘柄 コード 前日比 要因
日本化学工業 参考 4092 -13.01% 前期実績と今期会社計画が、市場予想対比で弱く受け止められた。
FIG 参考 4392 -12.64% AI半導体検査テーマで急騰した反動が出た形。
アステリア 参考 3853 -12.04% 短期急騰後の利益確定売り。5/21〜5/26に大きく上昇していた。
日本電波工業 参考 6779 -11.11% AI・データセンター期待で上げた後の調整色が強い。
日東紡 参考 3110 -10.00% 株式分割・配当修正後に値幅が広がり、短期資金の手じまいが優勢。

昨日5/26に株価へ効いたニュース

昨日の材料で、きょうの東京市場に一番わかりやすく効いたのは「米AI半導体の強さ」と「個別決算」でした。 特にMicronの急騰は、日本の半導体装置株にもかなり素直に波及しています。 参考

ニュース 内容 関連銘柄の動き
Micron急騰 AIメモリ需要への期待や目標株価引き上げを背景に、Micronが大幅高。 KOKUSAI +8.50%、アドバンテスト +4.05%、東京エレクトロン +2.10%、ディスコ +1.08%、信越化学 +5.47%。
DyDoの1Q黒字浮上 2〜4月期の経常損益が黒字に転換。 DyDoグループHD +8.37%。決算内容に対して素直に買いが入った。

明日5/28に効きそうなニュースとPTS

明日は国内決算がかなり少なく、全体相場は米国マクロ待ちになりやすい地合いです。 特に米PCE、米GDP改定値、米耐久財受注は、為替・米金利・グロース株のバリュエーションに影響しやすいイベントです。

注目材料 銘柄 PTS・夜間の動き 見方
自社株買い パルHD 参考 +2.84% 100万株・14億円を上限とする自社株買いを発表。需給改善期待が先行。
3Q決算 プラネット 参考 -2.25% 増益でもPTS初動は売り優勢。事前期待が高かった可能性。
前日決算の消化 DyDoグループHD +0.04% 日中に大きく買われたため、夜間はほぼ横ばい。
米マクロ指標 市場全体 米金利とドル円次第で、半導体・グロース株の寄り付きに影響しやすい。

決算まとめ

昨日5/26の東証プライム主要銘柄決算と今日の株価反応

銘柄 コード 決算概要 発表 今日の騰落率
DyDoグループHD 参考 2590 2〜4月期の経常損益が黒字浮上。個別消費財銘柄として買いが入りやすい内容。 5/26 大引け後 +8.37%

今日5/27の東証プライム主要銘柄決算と夜間反応

銘柄 コード 決算概要 発表 夜間の騰落率
該当なし 東証プライム主要銘柄では、本日決算の目立つ発表は確認されず。 5/27

参考として、非プライムのプラネットは本日決算後、PTSで-2.25%でした。

半導体銘柄の株価動向

きょう一番強かったテーマは半導体です。特に米Micronの急騰が、日本の半導体製造装置・検査関連に波及しました。 ただし、半導体が強い一方でTOPIXは下落しており、「半導体だけが相場を支えた一日」と見た方が近いです。

銘柄 終値・最新値 騰落 短評
東京エレクトロン 参考 52,500円 +2.10% AI・メモリ設備投資期待の本命格。日経平均への寄与も大きい。
アドバンテスト 参考 27,130円 +4.05% AI GPU向けテスター需要の中心銘柄として買われた。
ディスコ 参考 67,630円 +1.08% 上昇したが、主力装置株の中ではやや穏やかな反応。
KOKUSAI ELECTRIC 7,770円 +8.50% 国内大型半導体株の中でも強い動き。Micron高の波及先として目立った。
Micron 参考 895.88ドル +19.29% AIメモリ期待を象徴する急騰。日本の装置・検査株にも連鎖。
Micron
+19.29%
KOKUSAI
+8.50%
アドバンテスト
+4.05%
東京エレクトロン
+2.10%
ディスコ
+1.08%

アメリカと日本の主要株の動き

市場 指数 強かった銘柄 弱かった銘柄 見方
日本 日経平均 +0.01%
TOPIX -0.52%
アドバンテスト +4.05%
東京エレクトロン +2.10%
KOKUSAI +8.50%
ソフトバンクG -7.26% 半導体は強いが、相場全体はそこまで強くない。
米国 S&P500 +0.61% Micron +19.29%
AI・半導体関連が堅調
Zscaler、GlobalFoundriesなど一部は売られた AI主導の上昇が続く一方、決算ミス銘柄には厳しい。

今日の経済雑学

「円安=日本株全面高」とは限りません。
きょうのドル円は159円台と、輸出株には追い風になりやすい水準でした。ところが、TOPIXは-0.52%。つまり、為替だけで相場全体が決まるわけではありません。

大事なのは、資金がどの業種に集まっているか。そして、上がっている銘柄が市場全体に広がっているかです。きょうは「円安でも、広くは上がらない日」のわかりやすい例でした。

このブログを検索

人気の投稿

ブログ アーカイブ

ラベル

QooQ