2026年5月20日の市場まとめ|円安・金利高・半導体株の選別色が強まる一日

2026年5月20日水曜日

ドル円 市況 日次レポート 日本株

2026年5月20日の市場まとめ|日経平均は6万円割れ、金利高でグロース株に重さ

作成時点:2026年5月20日夜。本文中の「昨日」は5月19日、「今日」は5月20日、「明日」は5月21日として整理しています。

今日の相場は、全体としてかなり重めでした。日経平均は一時6万円を割り込み、終値は59,804.41円。前日比では746.18円安、-1.23%でした。TOPIXも-1.53%と下げ幅が大きく、米長期金利の上昇や中東情勢への警戒感が、AI・半導体など高PER株の重しになりました。一方で、決算や還元材料のある銘柄には買いも残っており、全面安というより「選別色の強い下落日」だった印象です。

1. 為替とマクロ|ドル円は158円台半ば

ドル円
158円台半ば
円安方向で推移
主なドライバー
米金利高
インフレ警戒と地政学リスクが背景
超重要指標
目立つ発表なし
CPI・雇用統計・FOMC級は確認できず

ドル円は158円台半ばで推移。直近24時間で、米CPI・米雇用統計・FOMC・日銀会合のような超重要イベントが相場を直接動かしたというより、米長期金利の上昇と中東情勢への警戒がドル高・円安方向に効いた流れです。 参考 参考 参考 参考

項目 確認内容 一言メモ
USD/JPY 158円台半ば 米金利高を背景に、ドル買い・円売りが出やすい地合い。
米BLS Payrolls/CPI級の発表なし 雇用統計・CPIのような超重要指標は確認できず。参考
米BEA GDP/PCE級の発表なし GDP・PCE級の公表は確認できず。参考
FRB FOMC声明・議事要旨級なし 金融政策イベントより、金利の実勢が意識された流れ。参考
日銀 政策変更の公表は確認できず 日銀イベント主導の円安ではないと見ています。参考

2. 日経平均・TOPIX・S&P500の動き

指数 昨日 今日 短評
日経平均 60,550.59 59,804.41
-746.18 / -1.23%
一時6万円割れ。高PERハイテク株への売りが重し。参考 参考
TOPIX 3,850.67 3,791.65
-59.02 / -1.53%
大型株を中心に幅広く下落。前日の底堅さから一転して調整色。参考
S&P500 7,403.05
-0.07%
7,353.61
-0.67%
3日続落。米長期金利の上昇がグロース株の重し。参考
日経平均
-1.23%
TOPIX
-1.53%
S&P500
-0.67%

今日の日本株は、指数で見るとかなり重い一日でした。特に日経平均は前日終値60,550.59円から59,804.41円まで下落し、終値で6万円を下回りました。ただ、すべてが売られたというより、決算・増配・自社株買いなどの材料がある銘柄には買いが入り、直近で上がっていた高PER株には利益確定が出た形です。

3. 地政学|市場が見ているのは「エネルギー」と「金利」

足元の地政学リスクは、ホルムズ海峡・ガザ・ロシア/ウクライナ・米中資源/技術摩擦の4つが柱です。特に市場に直結しやすいのは、中東由来のエネルギー価格とインフレ再燃リスク。これが米金利を押し上げ、結果としてグロース株の重しになっています。 参考 参考

05/18 米中関連で、レアアース供給懸念や資源面の論点が改めて意識される。
05/18 ガザ支援船団をめぐる報道で、中東情勢への警戒が続く。
05/19 中国とロシアの接近を示す報道があり、ウクライナ情勢の不透明感は残る。
05/20 ロシア攻勢の鈍化が伝わる一方、地政学プレミアム低下を前提にするにはまだ早い状況。

今日の東京市場に効いていたのは、戦況そのものよりも、地政学リスクがインフレ警戒を通じて金利上昇につながり、グロース株のバリュエーションを圧迫する流れです。

4. 東証プライム主要株|値上がり・値下がり上位

ここでは、東証プライムの時価総額上位50社を「主要株」として整理しています。 参考

値上がり上位

コード 銘柄 騰落率 主な要因
285A キオクシアHD +3.05% 5月15日の決算再評価が続く流れ。AI・NAND需要への期待も支え。
8591 オリックス +2.33% 決算後の戻り継続。自社株買いが下支え。
7182 ゆうちょ銀行 +1.79% 決算、増配、中期計画の消化が続く。
9983 ファーストリテイリング +1.48% 直近安値からの自律反発。新規材料というより戻りの動き。
8411 みずほFG +1.39% 直前急落後の戻り。銀行セクターの反発が入りやすい地合い。

値下がり上位

コード 銘柄 騰落率 主な要因
9984 ソフトバンクG -6.01% AI関連の高バリュエーション銘柄に売り。金利高も逆風。
6503 三菱電機 -4.53% 高値圏からの調整が続き、利益確定売りが優勢。
8015 豊田通商 -4.15% 決算後に積み上がった上昇分の吐き出し。
6758 ソニーG -3.06% 決算・買い戻し材料は残るものの、今日は利益確定が優勢。
8630 SOMPO HD -3.06% 決算当日の反落。事前上昇の反動とポジション調整。

5. 昨日5月19日に株価へ影響したニュース

材料 関連銘柄 株価反応 見方
米ハイテク安・金利上昇で東京のAI/半導体株に売り 6857 アドバンテスト 05/19 -3.29% 米金利上昇で、割高感のある半導体株に売りが出やすかった。参考
中東懸念の一服感で景気敏感・銀行に資金回帰 8411 みずほFG 05/19 +5.53% 前日の急落反動もあり、銀行株に買い戻しが入りやすかった。
日立がAnthropicと戦略提携 6501 日立 出来高増 AIインフラ・生成AI活用の文脈で、日立の成長ストーリーを補強する材料。参考

6. 決算と明日5月21日の注目材料

昨日5月19日の主要決算

発表日 対象 本日の株価反応
05/19 時価総額上位50社で、即日フォロー対象の大型決算は限定的

今日5月20日の主要決算とPTS

コード 銘柄 決算の要点 通常取引 PTS
8766 東京海上HD 2026年3月期の経常利益は減益。コンセンサスとの比較でやや物足りない内容。 -1.66% 未確認
8630 SOMPO HD 利益上振れと今期減益見通し・増配が混在。 -3.06% 未確認
8725 MS&AD 増収増益・増配方向。次期も増配予定。 4,420円 未確認

明日5月21日は、損保3社の決算をどう消化するかが大きな注目点です。東京海上は減益・コンセンサス未達、SOMPOは利益上振れと減益見通しのミックス、MS&ADは増収増益・増配方向。単純な良し悪しよりも、還元方針・自然災害影響・政策保有株売却益・次期見通しの差が株価に出やすそうです。 参考 参考 参考

7. 半導体株|一律安ではなく、かなり選別

今日の半導体株は、金利上昇による高PER株への売りが重しになりました。ただし、全面的に崩れたわけではありません。キオクシアは決算再評価が続き、アドバンテストも目標株価引き上げが支えになりました。 参考

コード 銘柄 騰落率 短評
8035 東京エレクトロン -2.25% 金利高・高PER調整の影響を受けやすい展開。
6857 アドバンテスト +1.32% 目標株価引き上げが下支え。
6146 ディスコ -0.42% セクター調整の中では下げは限定的。
6723 ルネサス -0.26% 大きく崩れず、様子見色。
285A キオクシアHD +3.05% 強い決算の再評価が続く。
キオクシアHD
+3.05%
アドバンテスト
+1.32%
東京エレクトロン
-2.25%

8. アメリカと日本の主要株の動き

  • 米国株:S&P500は3日続落。米長期金利の上昇と、インフレ再燃への警戒感が重し。
  • 日本株:日経平均は59,804.41円、-1.23%。TOPIXは3,791.65、-1.53%。指数全体はかなり重い一日。
  • 強かった銘柄:キオクシアHD、オリックス、ゆうちょ銀行、ファーストリテイリング、みずほFG。
  • 弱かった銘柄:ソフトバンクG、三菱電機、豊田通商、ソニーG、SOMPO HD。

9. 今日の経済小ネタ

今年の5月20日は、東京海上HD、SOMPO HD、MS&ADの損保大手3社の決算が同日に集まった日でした。損保株は、利益の増減だけでなく、自然災害の影響、政策保有株の売却益、株主還元方針の差が株価に出やすいセクターです。明日は、この3社の「横比較」がかなり意識されそうです。

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