2026年5月12日のマーケット整理:円安・原油高・決算物色が交差した一日

2026年5月12日火曜日

決算 市況 東証プライム 日次レポート 日本株

5月12日のマーケット整理:円安・原油高・決算物色が交差した一日

きょうの相場は、日経平均が反発した一方で、個別ではかなり濃淡が出ました。円安は日本株の下支えになりましたが、米CPIの上振れと中東情勢による原油高が、明日に向けて少し重たい材料として残っています。
ドル円
157円50銭台 円安
日経平均
62,742.57円
TOPIX
3,872.90
米国株
S&P500 弱含み

1. 為替:ドル円は157円台半ば、円安方向

ドル円は東京時間の夕方に157円50銭台まで進み、前日比では円安・ドル高でした。 背景には、米CPIの上振れを受けたドル買いと、中東情勢の緊張による原油高があります。 原油高は日本の貿易収支悪化を意識させやすく、円売り材料になりやすいところです。 参考 参考

直近24時間では、日本で家計調査・景気動向指数、米国で4月CPIが発表されました。 米CPIは市場予想を上回り、インフレ再燃への警戒がやや強まりました。 参考 参考

指標 内容 見方
日本・3月家計調査 消費支出は前年比マイナス 内需の強さにはやや物足りなさ
日本・景気動向指数 先行指数・一致指数が公表 景気の方向感を確認する材料
米国・4月CPI 前年比・コアとも市場予想を上回る 金利高・ドル高を意識しやすい

2. 日経平均・TOPIX・S&P500の役割ときょうの動き

日経平均
+0.52%
TOPIX
+0.83%
S&P500
-0.6%
NASDAQ
-0.9%
指数 ざっくり役割 きょうの動き
日経平均 日本の大型株225銘柄の代表指数。値がさ株の影響を受けやすい。 62,742.57円、+324.69円
TOPIX 東証プライム全体の動きを見る指数。市場全体の体温計に近い。 3,872.90、+31.97
S&P500 米国大型株500社の指数。世界株のリスク許容度を映しやすい。 米国時間12日は原油高とCPI警戒で弱含み

日経平均は3日ぶり反発。TOPIXの上げが日経平均を上回っており、値がさハイテク一辺倒ではなく、やや広がりのある買いでした。 参考 参考

3. 地政学:中東と原油がいちばん気になる材料

米国とイランをめぐる停戦交渉の先行きが不透明になり、原油価格が上昇しました。 ホルムズ海峡は原油・LNG輸送の要所だけに、ここが荒れるとエネルギー価格、インフレ、金利、為替まで一気に波及しやすくなります。 参考

日本株にとっては、資源・エネルギー関連には追い風になりやすい一方、原材料高や米金利上昇につながると、グロース株や半導体株にはやや重石です。 参考

4. 東証プライム主要株:値上がり率トップ5

順位 銘柄 上昇率 主な要因
1 FIG(4392) +70.9% AI半導体の検査工程向け自動化装置開発が材料視された。
2 日本トムソン(6480) +26.1% 27年3月期の営業益2倍計画が好感された。
3 LITALICO(7366) +25.2% 増益見通し、増配、自社株買いが買い材料に。
4 丸文(7537) +24.1% 配当方針の変更と今期増配が評価された。
5 扶桑化学工業(4368) +21.3% 半導体向け主力製品の成長と最高益更新見通しが支え。

参考

5. 東証プライム主要株:値下がり率トップ5

順位 銘柄 下落率 主な要因
1 TOWA(6315) -20.7% 今期ガイダンスが市場期待に届かず、利益確定売りが優勢。
2 アキレス(5142) -19.5% 営業減益計画と減配が嫌気された。
3 石原産業(4028) -18.1% 27年3月期の営業減益見通しが売り材料に。
4 JUKI(6440) -17.3% 1〜3月期の減収と経常赤字が重く見られた。
5 JX金属(5016) -16.7% 自己株TOB対応に絡むCB発行が需給面で警戒された。

参考

6. 昨日のニュースで大きく動いたもの

米ハイテク株高の流れ

前日の米国市場でハイテク株が強く、東京市場でもAI・半導体関連の一角に買いが入りました。 ソフトバンクG、イビデン、ルネサス、古河電工などが目立ちました。 参考

決算発表による個別物色

日本トムソン、LITALICO、丸文、扶桑化学などは、前日の決算や株主還元を受けて一気に買われました。 一方で、TOWAのように期待値が高かった銘柄は、数字が悪くなくても売られやすい展開でした。 参考 参考

7. 明日の株価に影響しそうなニュースと夜間取引

明日に向けては、米CPIの上振れ、中東情勢による原油高、そして引け後決算を受けたPTSの動きが焦点です。 とくに原油高が続くと、インフレ再燃から米金利上昇を招きやすく、半導体やグロース株には少し神経質な地合いになりそうです。 参考

PTSで強い主な銘柄 PTS騰落 見方
NTN(6472) +15.4% 夜間で大きく買われ、翌日の寄り付き注目。
資生堂(4911) +5.9% 内需・インバウンド系の見直し買いを誘いやすい動き。
オリンパス(7733) +5.2% 医療機器関連として買いが優勢。
ダイキン工業(6367) +4.4% 決算・増配を受けた買い。
古河電工(5801) +3.5% 日中の強さに続き、夜間でも買いが継続。
PTSで弱い主な銘柄 PTS騰落 見方
SUMCO(3436) -18.4% 決算内容を受け、半導体ウエハー関連に売り。
ローム(6963) -9.1% 前期赤字着地が嫌気された。
日本精工(6471) -5.7% 機械・自動車部品系の一角で売り優勢。
DeNA(2432) -5.4% 夜間で利益確定売りが優勢。
シャープ(6753) -5.4% 電機株の一角に売り。

参考

8. 昨日の東証プライム主要決算と今日の上昇率

銘柄 決算・材料 今日の上昇率
日本トムソン(6480) 27年3月期の営業益2倍計画 +26.1%
LITALICO(7366) 最終増益見通し、増配、自社株買い +25.2%
丸文(7537) 配当方針変更と今期増配 +24.1%
扶桑化学工業(4368) 半導体向け製品成長、最高益更新見通し +21.3%
ニチアス(5393) 増収増益・増配予想、自社株買い +18.2%

9. 今日の東証プライム主要決算と夜間取引

銘柄 決算・材料 PTS騰落
ダイキン工業(6367) 前期増益、今期も最高益見通し、増配 +4.4%
KDDI(9433) 最高益、増配見通し +1.7%
住友電工(5802) 4期連続最高益見通し、増配 +1.2%
パナソニックHD(6752) 前期減益、今期回復見通し -3.1%
ローム(6963) 前期最終赤字、今期黒字化見通し -9.1%
SUMCO(3436) 1Q経常赤字、上期も赤字見通し -18.4%

参考 参考 参考 参考 参考 参考

10. 半導体銘柄の動き

半導体関連は、ひとことで言うと「好決算・好材料には強い買い、期待未満には強い売り」です。 イビデン、ルネサス、古河電工のように買われた銘柄がある一方で、TOWA、SUMCO、ロームのように大きく売られた銘柄もありました。

強かった銘柄 動き ひとこと
古河電工(5801) +16.1% 光通信・AIインフラ関連の期待が続く。
ルネサス(6723) 上昇 半導体関連の見直し買い。
イビデン(4062) 上昇 決算評価とAI関連需要への期待。
TOWA(6315) -20.7% 期待値が高く、ガイダンスへの失望売り。
SUMCO(3436) PTS -18.4% ウエハー市況の回復待ちムード。
ローム(6963) PTS -9.1% 赤字着地が重く見られた。

11. 日本とアメリカの主要株の動き

日本株

  • ソフトバンクG:AI・ハイテク株高の流れで上昇
  • 古河電工:AIインフラ・光通信関連の期待で大幅高
  • イビデン:決算評価で上昇
  • アドバンテスト、レーザーテック:上値の重さも見られた
参考

米国株

  • S&P500:原油高とCPI上振れで弱含み
  • NASDAQ:ハイテク株に利益確定売りが出やすい地合い
  • 大型テック:金利上昇を意識すると、短期的にはやや重くなりやすい
参考

12. 今日の経済雑学

5月12日は「国際看護師の日」。医療・介護は景気の波を受けにくいディフェンシブ分野として見られやすく、相場が荒れたときに資金の逃げ場になりやすいセクターのひとつです。 派手さはないですが、こういう“生活に欠かせない需要”は、長い目で見ると強いテーマになりやすいです。

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